[ニュース] PDF帳票開発ツール「Field Reports 1.4」をリリース

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2012年1月5日

合同会社フィールドワークス

 

PDF帳票開発ツール「Field Reports 1.4」をリリース

〜 フォント機能を強化し,約6万字収録のIPAmj明朝フォント が利用可能に 〜


 ソフトウェア開発の合同会社フィールドワークス(所在地:愛知県春日井市,代表:梶田健史)は,LL言語を用いた中小規模システム開発向けに最適化したPDF帳票開発ツール「Field Reports 1.4」を1月30日より販売開始いたします(β版は1月5日リリース)。

 Field Reports 1.4ではフォント機能を強化し,JIS2004対応はもとより約6万字の人名漢字などを収録した「IPA明朝フォント」にもフル対応しました。これにより,外字フォントを別途用意することなく,異体字の多い人名・地名を扱う帳票を開発することも可能になりました。

 

■「Field Reports」とは

 Python, Ruby, Perl, PHP等のLL言語もしくはJVM, .NET上のプログラミング言語から利用できるPDF帳票生成コンポーネントです。

 あらかじめExcel, Acrobat等のオフィスソフトで作成しておいたPDFテンプレートに対し,プログラムからフィールドに値を設定することで,複数ページにわたる集計表などを簡単に作成することができます。

 

■「Field Reports 1.4」の新機能

(1) フォント機能の強化

  • フォント埋め込み(TrueType,OpenTypeフォント)
  • Unicode BMP外文字への対応(サロゲートペア,異体字セレクタ)
  • グリフ直接指定機能(グリフ名参照文字,CID/GID参照文字)
  • 縦組テキスト

  Unicode BMP外文字への対応により,Unicode 3.1以降に追加されたCJK統合漢字 拡張B〜D(JIS2004で追加された文字を含む)を活用した帳票を作成することが可能になりました。

 さらにグリフ直接指定機能を用いれば,フォントに内蔵されている字形を直接呼び出すことができます。例えばIPAmj明朝フォント(http://ossipedia.ipa.go.jp/ipamjfont/)では,現在7,160文字がUnicode未割り当て状態となっていますが,グリフ名参照文字を利用することで収録している60,718字をすべて利用できます。

 

(2) 表現力の向上

  • フィールド表示属性の追加(回転角度,透明度,ブレンドモード)
  • 対応画像形式の追加(αチャンネル付きPNG/BMP,PDF画像)
  • リソースURL指定

  これらの対応により,例えばテキストと印影の重ね合わせ表示,半透明の「透かし」などの表現が可能になります。広告・チラシなどのデザイン性を重視した用途においてもご利用頂けるようになりました。

 

サロゲートペア・異体字セレクタ・グリフ名参照文字を使用してIPAmj明朝フォントを表示
サロゲートペア・異体字セレクタ・グリフ名参照文字を使用してIPAmj明朝フォントを表示
縦組みテキストと背景画像を合成(ブレンドモード適用)
縦組みテキストと背景画像を合成(ブレンドモード適用)

■「Field Reports」の主な特長

(1) マルチプラットフォーム/マルチ言語対応

  • Windows, Linux, Mac OS Xの各プラットフォーム上で動作します。
  • Webシステム開発で用いられる代表的なLL言語(Python, Ruby, Perl, PHP)に対応します。
  • 仮想マシン環境(JVM, .NET Framework)上で動作するJava, C#, VB.NET等のプログラミング言語からも利用できます。
  • COMサーバとしても機能するので,VBScript等からの利用も可能です(Windows版のみ)。
  • コマンドラインプログラムを外部プロセスとして呼び出す形態での利用も可能です。

 

(2) 開発効率の良いPDFテンプレートエンジン

  • Excel, Word等の市販オフィスソフトとAdobe Acrobat等のPDF編集ソフトを用いて効率よく帳票設計を行うことができます。
  • 帳票のページ構成,フィールドに設定する値,スタイル指定などの情報をレンダリングパラメータと呼ぶ一種のDSL(ドメイン固有言語)で統一的に記述できます。

 

(3) 精密なテキストレイアウト

  • 単行テキストでは,「左寄せ」「中央寄せ」「右寄せ」に加えて「均等割付」の整列指定が可能です。
  • 複数行テキストでは,組版処理システムTeXで使用されている行ぞろえやハイフネーションのアルゴリズムを実装しました。和文の「禁則処理」,欧文の「ハイフネーション処理」を考慮した組版処理が可能です。

 

(4) 高速かつスケーラブルなPDF生成モジュール

  • 例えば明細項目と印影画像を含む見積書イメージの帳票であれば,20ページ/秒程度の処理速度で出力できます(Core 2 Quad 2.66GHz,メモリ4GB)。
  • 10,000ページの大規模PDFを出力することも可能です(約45分; Core 2 Duo 1.86GHz, メモリ8GB)。

 

■「Field Reports」の概要

(1) 動作環境

プラットフォーム:Windows(x86),Linux(i386, x86_64), Mac OS X(ppc, i386, x86_64)

言語Bridge:Python, Ruby, Perl, PHP, Java(JNI), .NET Framework/COM(Windowsのみ)

プログラミング言語I/F:C,OCaml

※コマンドラインプログラムを外部プロセスとして呼び出すことも可能です。

 

(2) 販売価格

Field Reports Liteエディション:52,500円(税込)

Field Reports Standardエディション:126,000円(税込)

Field Reports 保守サポート(1年間):21,000円(税込)

Field Reports 技術サポート(1年間):84,000円(税込)

 

(3) 製品URL

http://www.field-works.co.jp/製品情報/

 

■会社概要

会社名:合同会社フィールドワークス

代表者:梶田 健史(かじた けんじ)

設立:2007年5月30日

資本金:300万円

所在地:〒487-0031 愛知県春日井市廻間町1102

Webサイト:http://www.field-works.co.jp/

事業内容:

・PDF関連ソフトウェア製品の開発・販売

・受託ソフトウェア開発

 

■本件に関するお問い合わせ先

合同会社フィールドワークス 担当:梶田

E-mail:info@field-works.co.jp

TEL:050-6000-2010

FAX:050-3488-7698